家に帰ると、どこの部屋も真っ暗だった。 お父さんは出張だし、お母さんはもう仕事に行ったんだろうな。 もうあのことは考えない。 榎本さんはあたしの過去を知っても、あたしを突き放したりしなかった。 大丈夫。 普通にしよう……