洗濯して返すって言ったのに“いいから”って断られちゃった。 「じゃあね。夕陽」 玄関で夕陽の頭を撫でて言った。 「送ってく」 「大丈夫ですよ。一人で帰れます」 「だーめ。こんな時間に女子高生を一人で帰せるわけないでしょ」 そう言って、あたしの頭に手を乗せた。 ―…ドキッ この笑顔…… ほんとに何回見ても慣れない。