「おい」


あたし…!?

ゆっくり振り向いた。


そこに立っていたのは、普通にモデルにいそうな長身で顔が整っている男の人。

………だれ?


「これ、落としたやろ?」


そう言って手を伸ばした。

その人が持っているのはあたしのケータイストラップ。