ドアの向こうには
少年が一人。


アタシ達をみて

「…馬鹿じゃねえの。」

そう言って
アタシの上にのっかったままの羽柴の胸ぐらを掴み
拳をふりかざした。


アタシはそれを呆然と見てた。


「お前いい年して何してんだよクソが」

少年はただただ羽柴を殴る。


羽柴は反抗しない。


しばらくして
殴っていた手をとめ
その少年はアタシを見た。