「蘭子~♪なーに、難しい顔して」
友達の吉野小百合。
あたしの特に仲が良い子
素直で大胆なとこが好き。
「べっつにー。やっぱ男って駄目ね。つまんない」
アタシは机に突っ伏する。
「あー蘭子さあ、林くんふったんでしょ?!あーもったいない。何が嫌だったのよ?」
林とは先日アタシがふった彼
「誠実すぎてつまんない。ジョークが通じない。几帳面が腹立つ」
「まあ、蘭子には合わなさそうとは思ってたけどね、うちも」
小百合は顔が広いから
いろんな男を知っている。
「大体蘭子はワガママすぎ。」
理想が高いことは
重々承知だ。
高飛車とでも何でも
言えばいい
あたしは絶対揺るがない。