中2のアンタと高3のアタシ




「なによ」

あたしは少年より
先に言葉を発した。


「お前も馬鹿だろ」

「その羽柴とかいう男よりは幾分増しだと思うけど?」

アタシは髪を手でさばき
乱れた服を整えた。


「てかあんた誰」

「それはこっちのセリフよ」

「あ?ここに住んでる羽柴ですけど?」

え。まさかの…

「羽柴ブラザー?」


「ブラザーとか言うな」

その少年は嫌そうな顔をして
アタシを睨み付けた。