「なによ」 あたしは少年より 先に言葉を発した。 「お前も馬鹿だろ」 「その羽柴とかいう男よりは幾分増しだと思うけど?」 アタシは髪を手でさばき 乱れた服を整えた。 「てかあんた誰」 「それはこっちのセリフよ」 「あ?ここに住んでる羽柴ですけど?」 え。まさかの… 「羽柴ブラザー?」 「ブラザーとか言うな」 その少年は嫌そうな顔をして アタシを睨み付けた。