「ごめん、もう無理」




アタシは彼に別れを切り出す。

「何で?俺のどこがいけない?蘭子のためなら俺、いくらだって直すよ?なあ…」

彼はアタシにすがるかのように両手を伸ばしてくる。


「そういうのがウザい。あたし鬱陶しいのは駄目なの」





じゃ、今までありがと

アタシはそう言い
あっさり彼に別れを告げ
その場をあとにした。




こういうのにも
いい加減飽きた。


周りの男は
体目的ばっかで
ほんとに馬鹿みたい。


今の男は
なかなか誠実で良かったけど
面白さの欠片もない。

つまんないやつばっかり。