「岸本ー!!」 ビックリして振り返ると少し離れたとこから先生が私を呼んでいる。 キョロキョロして私を探す姿はなんだか可愛らしくてきゅんとした。 「斉木先生ー!!紫帆ならここだよー!!」 優奈が大声で先生を呼ぶ。 いつもの私なら笑顔で走りよるんけど、今日はダメ。 だって、卒業するって決めたんだよ?