あたし谷口優は今日晴れて高校生になりました!


今日から高校生かあ。


「優~!!」

そんな時中学の時から幼なじみだった西堀絵里があたしの所に駆け寄ってきた。


「今年もクラス一緒だったよ!」

「ほんとに!?」


中学の時から3年間一緒のクラスだった絵里と今年も一緒だとなるとかなり嬉しい。


「うん、今年もよろしくね」

「こちらこそよろしくね」

ドンッ!

絵里と軽い挨拶を交わしているとそこに急に男の子がぶつかってきた。


「イタッ」

「あ、ごめんなさい」


と言ってそのまま通り過ぎて行った。


「なんか暗そうな感じだったねー。」

「うん。」

確かにメガネかけてたし
謝る時もうつむいた感じだったしなんか暗かった…。

「あの人って確か同じクラスの黒田海君じゃなかったっけ?なんか頭良いって有名だよ。」

「そうなんだ?あたし全然知らないや…。」

「ま、いいんじゃない?同じクラスになったんだしこれからだって!」

「そうだよね。」

こんなたわいもない話をしているあたし達にこれからさらなる出来事が待ち構えているということも知らずに。