「あ…たしっ…」
陽…。
あたし陽を信じてみるよ。
陽ならきっと…
分かってくれるよね…?

「中3の時…
あたしゆいとはすごく仲が良かったの…
それで…ゆいには好きな子がいて…
あたしはそれを心から応援してた。
両想いになれたらいぃって…ほんとに思ってたのに…
でもね、ゆいの好きな子があたしに告白したの。
あたしはきっぱり断ったのに…
その子が…あたしに無理やりキスしてきたの…
逃げたかったけど男の力には勝てなくて…
キスされてるとこゆいに見られたの…。
あたしが誘惑したって皆に嘘の噂流されて…
あたし否定しても誰も信じてくれなくてっ…
さきといると好きな子とられるよ。
あいつは男好き。
いっぱい変な噂流された。
高校になったらいじめまで出てきてっ…
陽といると…陽も何されるかわかんないし…っ」

ギュッ

『もぉいぃよ…!
ごめんな。辛いこと言わして。
1人で寂しかったな…。
辛かったよな…。
ごめんな。気付いてやれなくて…。』
陽ありがと…
やっと信じてくれる人見つけたよ。
もぉ1人じゃない…。
強がったりもしなよ。
だからこれからわ陽をいっぱい頼るからね…!
「陽…ありがとぉ!うごい気が楽になったよぉ★
もぉ…我慢したりしないから…
泣きたいときは陽がいるもんね♪?」
『おう♪!
当たり前!!いつでも俺を頼りにしてくれよ?
俺は、さきをこの先ずっと守りたい。
だから、俺を…さきの彼氏にしてほしぃ…!』
陽…そんなんさ…
「陽があたし一緒にいると
陽まで何されるかわかんないし
あたしへのいじめももっとひどくなると思うんだ…。
だから…」
『やっぱ…だめだよな…?』
その逆だよ
「だから2人で一緒に頑張ろう?」
『さき…。
これからもずっと…俺が守ってやるからな。』

陽…。
本当に感謝してるよ。
冷たくて寂しい孤独な世界から助けてくれて…
本当にありがとぉ…
陽と触れ合って人の温かさを知った。
優しさを知った。
好きとゆう感情を知った。
陽に逢えて本当に良かったよ。
あたしはあの時の…
陽の真剣な目…
あの屋上ですべてを話したこと…
真っ青な青い空を…
ずっと忘れないよ…。
ずっと…大好きだよ──。


(完)