【完全版】秘密のフィアンセ☆ 下




「ふうん。そうなんだ。また、ゆっくり会わせてね」


そう言って洸輝は少し微笑むと、近くに停めてあった車に乗り込んだ。


爆音を立てて走っていく車を見ながら、洸輝の事が気になって仕方がない。


「あの…すいません。付き合ってるとか言っちゃって…」


申し訳なさそうに、晴彦は謝る。


「ううん。いいの。それより、そんなに内緒なの?佑斗と婚約してるって…」


そう聞くと、晴彦は力強く頷いた。