やっと辿り着いた堤防の先に立ち、みんなを見る。 泰久も唖然としていた。 「私が、元々の原因なんだよ」 息を飲む様に、佑斗が少しずつ近付いて来る。 「何するつもりなんだ?」 「私も、佑斗と皆を守りたい」 大丈夫。 佑斗たちには、私自身がいなくても、テリトリーは手に入るから。