手荒く私の腕を掴むと、足早に外へ出て行く。 もう! 手を縛られてるから、歩き辛いんだってば。 ヨロヨロしながら、ついて行くと、外は暗かった。 夜だ…。 丸一日は経ったのかな。 うっすらと、オレンジ色の街灯に照らされて、集団が見えてきた。 「由奈!」