睨みつける私にはお構い無しに、鼻で笑っている。


「あんたが、嗅ぎ回ろうとしてた事くらい、分かってんだよ」


何でそんな事が分かるのよ!?


この世界の事が、やっぱり分からない。


「しかしなぁ。佑斗も、せっかく婚約までして、守ろうとしてくれたのに…」


泰久は、わざと同情した言い方をする。