「アハハハ!」 「もう、笑い事じゃないってば」 学校へ行く途中、晴彦に事情を説明すると、大笑いされてしまった。 佑斗はというと、朝もご機嫌斜めで、「行ってきます」の挨拶も、無視されちゃったのだ。 「それは佑斗さん、相当傷ついたでしょうねぇ」 「やっぱり、そう思う?」 仕方ない。 帰ったら、ちゃんと謝っておこう…。 あ~あ、気が重い。 ため息をついた時、後ろから男の人の声がした。 「晴彦?」