すると、洸輝から笑顔は消え、私の腕を掴んだ。 「話してやるから、とりあえず中へ入れ」 「え?ちょっと…」 半ば強引に、家の中へと引っ張られた。 中は、佑斗の家と同じで、純和風の造りになっている。 家には、ヤクザさんたちが何人かいた。 「とりあえず、こっち」 そう言って連れて来られたのは、廊下の真ん中辺りの部屋だった。 「ここ、洸輝の部屋?」 「そう。オレの部屋」