【完全版】秘密のフィアンセ☆ 下




「案外、簡単に出られたな」


息が切れ切れになりながらも、急いで大通りに出た。


佑斗の事だから、すぐに私が逃げた事は分かるだろうし…。


走っているタクシーを止めると、S市までお願いする。


洸輝の家、すぐに見つかるかな…。


そんな心配をしていたら、案の定、佑斗から電話がかかってきた。


もちろん、無視したけど…。