前から思ってたんだけど、この家のお手洗いの窓って大きいのよね。 「う~ん。仕方ない。ルームシューズのままで行くか」 急がないと、すぐにバレちゃう。 窓を開け、頭をぶつけながら、窓枠によじ登る。 「よし!」 よろめいて、思い切りコケたけど、痛がってる暇はない。 「脱出成功~!」 家の人たちに気付かれないように、全力疾走で庭を駆け抜けた。