私の思い出の公園は、住宅街の中にある。 少し外れた場所だからか、いつだって人がいないんだけど…。 「あれ?珍しい。誰かいる」 階段を上りながら、男の人が見えた。 ん? どこかで見た顔…。 と、その時、 「由奈!由奈だろ?久しぶりだなあ」 私を見つけ、その人が駆け寄って来た。