小鳥と恋愛小説家





「チョコも小鳥も…甘くて美味い。」



「~~~!!」



ペロリと唇を舐めた顔が色っぽくてあたしはたちまち真っ赤に染まる。



普段甘過ぎなくらい優しい彼はこんな時だけちょっと意地悪になる。



「ねぇ、もう一個…小鳥が俺から取って…?

そしたらまた…俺が取り返すから……」



「………!!」









ずるくて



極上に甘い。








一つ摘まんでカナ君を見上げる。



「ホワイトデー…何くれる?」



「…?…何が欲しい?」



「叶音さまの新作……!!」



「言うと思った…。

…小鳥の為に書くよ。」



苦笑しながらもやっぱり甘いカナ君の首にあたしは満面の笑顔で手を回す。



持ってたハートチョコレートを口にして…










「後はね…、あたしも、こんな甘いちゅうが欲しいな……。」



「……!……喜んで用意する……。」











いっぱい頑張った初めてのバレンタインデー。



大好きな人の笑顔と



甘い甘いチョコレート味のキスが…ごほうびだった。










Happyend☆


2012/2/23

矢野知兎