小鳥と恋愛小説家





「小鳥ちゃんもかよ!?

方向音痴同士じゃ困るじゃん!」



「そうねぇ~!どこにも行けないじゃない!

やっぱり合わないのよねぇ…」



呆れたような声をあげる大河と、妙に嬉しそうなツバサ………。



俺を落ち込ませる時は息ぴったりじゃないかおまえら………。



いよいよ怒ってやろうかと思っていたら






「…………そんなことないよ!

方向音痴同士だから、思わぬところに行けたりして意外な発見あったりさ……きっと楽しいよ!!

ねっ!カナくんっ!」



「…………っ!」










小鳥は…………ほんとに楽しそうにそう言って俺を見た………。