小鳥と恋愛小説家





「ツバサさん、こんにちは!

大河くんと仲良くなったの?楽しそうだね!

………あと1号てなんすか??」



小鳥は息巻くツバサに対してもへらりと笑って挨拶をした。



「誰がこんな口の悪いチビ2号と仲良くなんのよっ!?

チビ1号はあんたよ。
おチビさん同士ぴったり。

後、放課後はあんた一人で帰ってよね!

カナヤはあたしにこの辺案内してくれるから忙しいの。」



「…………えぇっ!?」



「……………。」



また勝手にそんなことを言うツバサに俺は声も出ません………。



「まだ言うか………クソどブス……!

カナはちょー方向音痴ってさっき言っただろが!?

おまえうるせーから一人で帰れ!!」



俺の変わりに口を開いたのは大河…………



「…………く、クソど…………!

どんだけ口悪いのよ!?あんた!!!」



…………そして始まる第2ラウンド。



溜め息をついて覚悟をする俺だけど、さっきと違うのは



「カナくん方向音痴なの?」



「……………。」



…………にこにこ笑う小鳥がいること。










恨むぞ大河…………。



知られたくなかったのに…………(泣)。