「……………っ」
ツバサさんはぎゅっと唇を噛みしめると、キッとカナくんを睨み付けた。
「……………あたしは絶対認めない………!!!
あんたはあたしが認めた男なのよ?
あたしの男になるのに………!
こんな少女趣味ありえないわ………!!」
くだらない!と吐き捨ててツバサさんは尚も憤慨した様子でカナくんを睨んでいた。
「…………ツバサ…………。
………いい加減にしろ。
俺はこれを辞めるつもりも、おまえと付き合うつもりもない。」
長く溜め息をつくと、カナくんは興奮するツバサさんとは対照的な落ち着いた態度で
ツバサさんの怒りに燃えるような瞳を見据えていた。
「…………なによ…………!!
あたしだって…………っ、あたしだってずっと…………っ……」
言葉を詰まらせて、ツバサさんは俯いた…………。
あたしは一人オロオロして、どうしたらいいんだ…とカナくんとツバサさんの顔を交互にちらちらと見ていた。


