小鳥と恋愛小説家





カチカチカチカチ……………………



「……………あぁ~…終わっちゃった~~っ!!」



溜め息まじりにいいところで終わった小説に残念な言葉が口をつく。



「…………まだ完結してないから。」



「ずるいよ。叶音さまぁ~……。」



口を尖らせながら黒いケータイを苦笑するカナくんの手に乗せた。



「だけど、ちょーよかった!!

もう早く続き見たくてしょうがないよー!

男の子が相手の女の子を大好きなのすごく好き~!」



「…………うん。これはとにかく甘く書いてくから……」



「そうなんだぁ……!」



そう言いながら、カナくんは照れたように頬をかいた。



「…………でもやっぱりきゅん死にしまくり……!

特に出逢いのシーンなんてもう………!!」



「あ。あれはね、俺もうまく書けたかなって…………」



二人でワイワイ盛り上がるあたしとカナくん。



お互い大好きな小説の話をしてれば話はまったく尽きなくて…………



…………だけど、









「…………何よ…これ…………!!!

こんな…こんなの聞いてないわよ!!?」



「「……………あ……」」





重い首をギギギと動かし…今度は青い顔をして怒鳴るツバサさんを見て、二人して固まった。














ヤバい……………わ…忘れてた……………………。