小鳥と恋愛小説家





「…………その、裏話………何が聞きたい?」



「…………いいのっ!!?」



なんだか気を取り直すように言われたけど、裏話に反応してしまう………悲しいオタク魂……………。



「…………。」



心なしか、貴宮くんの顔が複雑そうなのは気のせいか…………?



「じゃ、じゃあ………どんな時にお話思いつくのっ?」



しかし、オタクモードは止まりません……っ!



貴宮くんはうーん…と考えて、



「………風呂の後とか………?なんかのんびりした時。」



「…………へ、へぇ~~っ!」



なんだかどぎまぎと返事を返すあたし………



感心する反面……お風呂に反応したとは口が裂けても言えない…………!!



どーしようっ!!?



あたしっ!あたしっ!!



……………変態なんじゃあ………!!?



「…………?……どうしたの……?なんか、赤い…………。」



「………えっ!?いや…っ!!お風呂なんてちっとも考えて…………っ!」



心配そうに眉を寄せてあたしの顔を覗き込む貴宮くんに…動揺したあたしは余計なことまで口走る…………。



そしたら………



「…………小鳥ちゃん………。」



「え…っ、え…っ!?」



ぐんぐん近づいてくる綺麗に整った顔……………



切れ長の瞳に、赤い顔で動揺しまくるあたしがうつってて…………っ!









ち…近い…………っ!!!











思わず、ぎゅっと目を閉じた……………!