自分で言っておいてちょっと驚いた。まあそのほうが楽だしいっか。

 弥英ちゃんの了承の返事を聞いて、通話を終了させる。

 そのまますぐにデスクに戻り仕事に取り掛かる。


 「あと残ってるのはこれと、これか」


 残っている仕事を並べてみて、難しいっていうか面倒くさいものから取り掛かる。

 こういうときは焦ったほうが逆効果だし、とりあえず頑張ろう

 隣でうなっている藤沢が邪魔でしょうがなかったが、俺の仕事は1時間30分くらいで終わった。

 いそいそとオフィスを出ようとすると、藤沢も奇跡的に仕事が終わったらしい。


 「俺も帰る~」


 ふらふらとよろけながら俺に続いてエレベーターに乗り込む。

 そしてびっくりすることにそこには下野も乗っていたので、3人でエントランスへと向かう。

 するとそこには今朝も見た制服に身を包む女の子がいた。