―――――翌朝
「和臣、起きなさい!」
バシッと頭をたたかれた衝撃で目を覚ますと目の前には目の色を変えた母さんがいた。
母さんは怒ると恐ろしいのですごすごと起き上がる。
「和にぃ、もうみんな準備できてるよ。早く着替えてよ~」
「つっても喪服しかないんですけど~歯磨けば行けるよ」
ぽんっと由宇の頭をたたき、洗面所へ向かう。
洗面所には俺より先に弥英ちゃんがいた。
「和くん、おはよ~」
「弥英ちゃん、ほんとにいいの?」
俺がぎこちなく弥英ちゃんに尋ねるとやえちゃんはくすっと笑った。
「和くん、覚悟しといてよ」
「…は?」
「ふふふっ」
弥英ちゃんは笑いながら洗面所を出て行った。
わけがわからん…

