「弦?」 「お前、おせ―よ」 俺がそういうと、那智はあからさまに嫌な顔をした。 「何よ、うるさいな」 歩き出す那智。 「おい、」 俺が那智の手からキーパーを取り上げると、那智は俺をにらんだ。 「自分で持つからいい!」 那智は俺からキーパーを取り上げた。 「俺が持つ」 「私が持つ」 キーパーの取り合いになる。