ふわっ 気が付いたら、莉音に抱き締められていた 「莉音?」 もう一度呼んでみた 莉音の爽やかな匂いが大好きだった 「……危険な目に合わせてすまない、俺のせいだ」 莉音は苦しそうに呟いた 「ううん、大丈夫。気にしないで」 「だが、……」 「私は何ともないよ、生きてるじゃない」 「……あのときと同じだな。」 「あっ、そうだね、フフッ」 「おい、何笑ってんだよ」 「だって、アハハッ」 そう、あのときみたいだった