「気を付けてね、危ないから」





「ハハッ、よく言うよ、怪我するわけないだろっ」




「確かに」




ヴァンパイアはこれくらい普通だった







「詩音、緊張してるでしょ」




眠れないってことは、私と同じだな




「ちげーよ、全然緊張してねーよ」





焦ってる、焦ってる




「図星だな、まっ、私もしてるけど」





「なんか、いきなりだったし、学校とかよく分かんね」




「私はテレビで見たよ」



ばっちり研究済みだもんね




「……。」





「ちょっと何か言ってよ」





「ああ、うん。頑張れ」





「変な詩音っ、もう遅いし寝よっか」





「そだな、おやすみ」





「おやすみ」