高い本棚には手が
届かなくて…


脚立が怖くて。



「だ、だめ!」


思い出したら泣きたくなってしまう。


私は本棚に本を入れていく。



今日は低い本棚ばかりで
良かったなぁ。


「よし!」





こんな感じかなぁ。


…あ…


新しい本、気になるのたくさんあるなぁ。



今度、先生いる時に借りてみようかな。


よし。



私は仕事が終わると、教室に行く。


…あ…


今日はスーパーに買い出し行かなきゃなぁ。


夕飯の材料が足りないし。



――ガラッ。


私は教室に入る。


…あ…


り、陸斗君…。


陸斗君だけ教室に残っていた。



私は鞄に荷物を慌てて入れる。


は、早く帰らなきゃ。



陸斗君と話しちゃだめ!


「桜沢。」


…はっ…


気付いたら陸斗君は私の席の近くにいた。