「諦めるまで…しばらく離れてみるって決めたの。だから…辛いけど、頑張る。」
「そっかぁ。」
頑張らなきゃ。
頑張って諦めなきゃなんだよ。
だから
もう、陸斗君とは…
だけど
――放課後。
「桜沢さん、ちょっと来て貰えるー?」
「あ、はい!」
私は先生に呼ばれる。
「バイバイ、浩太君!理世ちゃん!」
「じゃあね。」
「じゃあな!」
私は二人に手を振ると先生の手伝いへ。
「ごめんね、こんな仕事頼んで。」
「いえ!」
私は図書館の手伝いをする。
「新しい本がたくさん入荷したんだけど…先生、他に仕事ができちゃって…」
「だ、大丈夫です!」
働くの大好きだし。
「ありがとう!」
先生が行くと私は新しい本を本棚に入れる。
そういえば、前は陸斗君が手伝ってくれたなぁ。


