それでも、キミが好きなんだ




本当はすごく寂しい。


けど

仕方ないんだ。


すごく寂しくて

苦しくて辛いけど。


諦めるまでは我慢なんだ。


「美鈴、席どこ?」


理世ちゃんが私に聞く。


「ろ、廊下側の1番後ろ!」


「マジ?離れたぁ。」


「そっかぁ。寂しいなぁ。」


「ねぇ。」


理世ちゃんと近い席が良かったなぁ。


「で?高山は?」


理世ちゃんがこっそり私に聞く。


「は、離れたみたい。」


「そっかぁ。諦められると良いね。」


「う、うん。」


けど

諦めたいと思って陸斗君とは自分から離れてるのに


気付いたら目で追ってる。



だめな私…。


「はぁ…」


私は新しい席につく。


すると


「美鈴ちゃん!」


…あ…


「浩太君!」


私の隣の席、浩太君なんだ!