それでも、キミが好きなんだ




だけど


あっという間に試験が終わり…


「ず、ズタズタ…」


理世ちゃんの教え方、上手いのになぁ。


「ま、まぁ!美鈴は仕方ないって!」


「う、うん…」


はぁ…


何やってんだろ。


こんなんじゃだめだなぁ。






「…席替えしまーす!皆さん、くじを引いてください。」


これで

陸斗君と席が離れる。


試験が終わると早速、
席替えが始まる。


私達はくじを引く。



席が離れると良いな。


本当は

すごく寂しい。


だけど


私はくじを開く。


…あ…


廊下側の一番後ろだ。



陸斗君は…


「陸斗、席どこ?」


「窓際の一番後ろ。」


「マジ?俺、遠いわ!寂しい!」


「キモいから離れろ、浩太。」


陸斗君は浩太君と席替えの話をしている。


良かった。


遠いんだ…。