一番最初は怖かった。
けど
本当は優しくて。
一番最初に私に優しくしてくれたのは陸斗君だった。
陸斗君のおかげで理世ちゃんと浩太君と友達になれた。
陸斗君のおかげで
学校生活が楽しかった。
ありがとう。
そして
ごめんなさい…。
好きになってごめんね。
――翌日。
今日から陸斗君と離れるんだ。
早速、学校のお手伝いをたくさんして、陸斗君と朝から二人きりにならないようにした。
離れるのは諦められるまでの辛抱…だから。
頑張らなきゃ。
――ガラッ。
「おはよ、桜沢。」
問題なのは席…だった。
教室に入り、私は陸斗君に挨拶されると、お辞儀をする。
「お辞儀って…」
試験が終わったら席替え。
頑張って離れるんだ。
「おはよう。」
…あ…
理世ちゃんが来た。


