それでも、キミが好きなんだ




ごめんなさい。


明日からしばらくの間、陸斗君と距離を置こうとしてます。



だって


私の気持ちが大きくなる前に諦めなきゃいけないから。



「いえ…」


「もちろん、私とも仲良くしてね!」


「は、はい。」


胸が強く痛む。



やっぱり


敵わないよ…。



「あ、美鈴ちゃん!部屋上がってきなよ!私、一人部屋だし…暇なんだぁ。」


「い、いえ!友達と約束があるので!さようなら。」


「そっかぁ。残念!またね!」


夏穂さんは笑って手を振る。



やっぱり


夏穂さんは素敵な人だ。



陸斗君の事を話す夏穂さんは本当に陸斗君を想ってる表情で。


私には入り込めない世界。



そう思っちゃったんだ。






頑張って陸斗君を
諦める…。





「美鈴、勉強会しよう!」


私が部屋に戻って、理世ちゃんにメールすると理世ちゃんが部屋に来た。