それでも、キミが好きなんだ




「美鈴ちゃん!」


…わ…


私服姿も素敵…


「来てくれたんだ!」


夏穂さんは私に抱きつき、言う。


は、はわわ…


本当にフレンドリーなんだなぁ。


「あ、あの!制服ありがとうございました!」


私が言うと夏穂さんは私の身体を離し、制服を受け取る。


「いえいえ!わざわざ、ありがとうね。二年生の階行くの緊張したよね?」


「だ、大丈夫です。」


本当は少し緊張したけど…


「美鈴ちゃんが陸斗が言ってた子だったんだね!」


「へ?」


「面白い子がクラスにいるって言ってたから。」


お、面白い…。


「陸斗君が…」


「陸斗と仲良くしてくれてありがとうね。」


「い、いえ!」


「最近、陸斗…学校生活が楽しいみたいで。本当に嬉しい。」


「…え…」


「美鈴ちゃんのおかげかもね!」


…っ…