それでも、キミが好きなんだ




初めてできた男友達。


だけど

少しの間だけ。


「は、離れてみる。」


諦めなきゃいけないもん。


「美鈴…」


「諦められるように頑張ってみる。」


「そ、そっか。」


辛いけど、苦しいけど…



二人が眩しすぎて。


私には敵わないと
思ってしまったんだ。



「あたしが勉強会やるからさ!あたし、理数得意だからさ!」


「う、うん!」


「今から勉強会する?」


「あ、部屋戻って着替えて夏穂さんとこ行く!」


「そっか。じゃあ、メールしてね?」


「う、うん!」


夏穂さんに制服返さなきゃ。






よ、よし!


私は着替えると夏穂さんの部屋へ。


寮の二年生の階行くの初めてだから緊張!



私は部屋の扉をノックする。


すると


「はい!」


――ガチャ。


…あ…


夏穂さんが出て来た。