それでも、キミが好きなんだ




私の気持ちは
どうしようもない。





――放課後。


「桜沢、勉強会来るだろ?」


陸斗君が私に聞く。


…あ…


どうしよう。



すると


「美鈴、気分悪いんだって。」


理世ちゃんが陸斗君に言う。


…え…


「大丈夫か?」


陸斗君が私に聞く。


「う、うん。」


「美鈴ちゃん、来ないのかぁ。残念。」


浩太君が言う。


「ご、ごめんね。」


「大丈夫か?寮まで送ろうか。」


陸斗君が私に聞く。


「平気!あたしがついてるから!じゃあね。」


理世ちゃんは二人に言うと私を引っ張る。


「じゃ、じゃあね。」


私は二人に言うと理世ちゃんと教室を出た。






「り、理世ちゃん?」


「ごめん、美鈴。」


「…へ?」


「けど、美鈴が辛い顔してたらあいつら心配するでしょ?」


「う、うん。」