それでも、キミが好きなんだ




「あ!美鈴ちゃーん!」


――ドキッ。


夏穂さんが私に気付く。


私はおじぎをする。


ふ、普通に接しなきゃ。



「やっぱり、陸斗と同じクラスなんだ!」


「は、はい。」


夏穂さんは私達の元へ来た。


「知り合い?」


陸斗君も来て、夏穂さんに聞く。


「うん!私達、友達だよね!」


夏穂さんは私に抱きつき、言う。


わわっ…


また、スキンシップ。



やっぱりフレンドリーで可愛らしい人だなぁ。


「やっぱりふわふわして可愛い!」


「夏穂、桜沢が反応に困ってるから。」


陸斗君が言う。


「だって、かわゆいんだもん!」


「ほら、行くぞ。」


陸斗君は夏穂さんを強引に引っ張って行く。


「陸斗ーっ!美鈴ちゃんともっとハグたいのにー。」


り、陸斗君…。


「早く行くぞ。」