それでも、キミが好きなんだ




「なぁ、陸斗!今日はみんなでカラオケ行こうぜ。」


「悪いけど、今日も無理だな。」


「うぅ…陸斗のバカッ!」


「お前には遊んでくれる女友達がたくさんいるだろ。」


「だって…最近、何か物足りなく感じるんだもん。」


私は陸斗君と浩太君の会話を聞く。


「物足りない?」


「ヤッても刺激がないっていうか。」


「お、お前なぁ…」


「やる?」


「桜沢は知らなくて良い事だ。」


私が聞くと陸斗君が言う。


何の話かなぁ。



「美鈴ちゃん、ピュアだなぁ。」


浩太君が言う。


ピュア?


「桜沢は子供っぽいもんな。」


陸斗君が言う。


うっ…


「り、陸斗君!」


確かに陸斗君と比べたら子供かも。



けど


子供扱いされたくないなぁ。



何だか複雑だぁ。