…あ…
「良いよ。」
陸斗君が言うと、私は目を開ける。
…あ…
私の左手の薬指には綺麗なシルバーの指輪がはめられていた。
「綺麗…」
…あ…
見たら陸斗君も私と同じ指輪をしていた。
「こ、こういうペアの物…あげた事なかったから…さ。」
陸斗君は照れながら言う。
「ありがとう…すっごく嬉しい…」
「悪いな。今はこういうのしかやれない。けど、もう少ししたら…ちゃんとした指輪…渡すから。」
…え…
「陸斗君…」
「こ、これは予約だと思え。」
それって遠回しのプロポーズ…?
「本当に嬉しい。ありがとう…大切にするね。」
私は涙目で言う。
「…ったく、お前はすぐ泣く。」
「ま、まだ泣いてないよ!」
だって、すっごくすっごく嬉しかったんだよ。
陸斗君に大切にされてるって分かったから。
ずっと好きでいて良かった。


