それでも、キミが好きなんだ



「陸斗君…」


「分かったな?」


「わ、分かったよ!」


高橋さんは陸斗君が胸倉から手を離すと、慌てて店に戻った。



「陸斗君、どうして…」


「たまたま通りかかったら…美鈴の声が聞こえたからな。」


ど、どうしよう…


「ごめんなさい…」


「何が?」


「私、さっきの高橋さんに告白されて…キスされちゃったの。」


嫌になっちゃうかな…陸斗君。


私は泣きながら言う。



すると


「バカ!」


「ご、ごめんなさ…」


「お前は隙がありすぎる。何が料理仲間だ。そう思ってたのは美鈴だけだったんだな。」


お、怒ってる…。


「ごめんなさい…。」


「何で…早く言わないんだよ。」


…え…


「だって、陸斗君に嫌われちゃうかと思って…怖かったから…」


「ざけんな!」


…え…


「嫌うかよ。そんな事くらいで。大体、お前からキスしたわけじゃないだろ。お前は悪くない。」