先輩…かなぁ?


「どっかケガしてない?」


「へ、平気です。」


は、恥ずかしいー。


だけど


「ほら、可愛い顔が台なしだよ?」


彼女はハンカチで私の顔を拭く。


「あ、あの…ハンカチ…」


よ、汚れちゃう!


だけど


「良いの。気にしないで。ちょっと濡らして来ないととれないかもね。待っててね。」


「は、はい!」


美人な上に優しい人!





けど


「遅いなぁ。」


どうしたのかな。



少しすると


「ごめんね、お待たせ!」


彼女が戻ってきた。


…あ…


「あ、あの…」


「はい、じっとしてて。」


彼女は私の顔を濡らしたハンカチで拭く。


「うん!とれた!」


「あ、ありがとうございます…」


「あと、これね!」


彼女は私に制服一式を渡す。