「美鈴って本当、毎日幸せそうだね。」
休み時間になると、理世ちゃんが言う。
「そ、そうかな?」
「高山のおかげだね!」
「うっ…」
「あはは、美鈴顔赤い!」
「り、理世ちゃん!」
「あたしも頑張らないとね…」
「理世ちゃん?」
「そういえば、あんたらどこまで行ったの?」
理世ちゃんが私に聞く。
「あ、夏休みはね…お祭りと私のお家!」
「それは電話で聞いた。そういう意味じゃなくて…」
「ん?」
「まあ、美鈴の様子から察する事はできるんだけど…」
「理世ちゃん?」
「つまり、キスより先…」
理世ちゃんが小声で私に言う。
「えぇっ!?」
「美鈴、静かに。」
「は、はい…」
だって、理世ちゃん…
「まだ…なんだね。」
「まだっていうか…考えた事すらなかったよー。私、付き合うのは初めてだから…」


