それでも、キミが好きなんだ




「陸斗ーっ!」


「おぅ。」


浩太君が補習に行く時間になると、私達も部屋を出た。



すると


夏穂さんに偶然会った。



「美鈴ちゃん、久々!」


夏穂さんは笑って言う。


相変わらず、キラキラした人だなぁ。



「夏穂、どうしたんだ?帰省したんじゃ…」


「つまんないから早く帰ってきたの!陸斗、暇だから遊んで!」


「子供かよ。彼氏は?」


「彼氏は彼氏で帰省中なんだもーん。」



二人にはやっぱり敵わないなぁ。


お互いに恋愛感情がないのはもう知ってる。



けど、

二人は小さな頃からお互いをよく知ってる。


だから

特別な絆がある。


分かってるのにやっぱりもやもやしちゃう。



もう、お互い前に進んでるのに…


「お前、結構髪染めたな?」


「茶髪だよーん!」


「似合わなすぎ。」


「はっきり言うな、陸斗!」


夏穂さんは陸斗君の肩を叩く。