それでも、キミが好きなんだ




今がすっごく楽しいから進路について考えるのは寂しい。


「美鈴は?」


陸斗君が私に聞く。


「わ、私もまだ…」


「ゆっくり考えれば良いと思うぞ。まだ時間はあるんだからな。」


「う、うん。」


来年、考えるか。


けど

寂しいなぁ。


卒業まであっという間なんだろうなぁ。



「さて、俺は補習行くか!」


浩太君が言う。


「浩太君、大変だね。」


バイトに補習…


「うん。けど、補習担当は悠ちゃんだからさ。バイトがない日に入れてくれるんだ、補習。しかも朝は辛いからって基本的に昼だし。」


「神谷先生、優しいよね!」


「うん!けど…もうすぐ学校辞めるって噂だよ。前の数学の先生、復帰するとか。」


…え…


「そう…なんだ。」


「寂しいよね。悠ちゃんとせっかく仲良くなったのに。」


神谷先生は私のお兄ちゃんみたいな存在。



辞めたら会えなくなるのかぁ。


寂しいなぁ。