陸斗君は私の隣の席へ。


「よ、良いの?浩太君の隣じゃなくて…」


ど、ドキドキだよーっ。


「ああ。だって、桜沢のおやつ、楽しみだし。」


お、おやつ目当てですか。



けど


嬉しいなぁ…。



「おやつならいっぱいあるよ!行きと帰りで分けてるから!」


「本当、小学生かよ。」


今日で少しでも陸斗君と近付けてたら良いなぁ。



もっと仲良くなりたい。


陸斗君と。



好きってこういう事なんだね。


理世ちゃんの言った意味が今なら分かるよ。





「陸斗君、次はこのお菓子…」


…あ…


陸斗君とお菓子を食べていると、気付いたら陸斗君は寝ていた。


疲れちゃったのかな。



よし。


私は陸斗君の鞄に余ったお菓子をこっそり入れる。



「おやすみ。」


私は陸斗君にそう言うと、カーテンを閉め、私も眠る。



今日はすっごく楽しかったなぁ。