それでも、キミが好きなんだ




「あの…陸斗君…」


「ん?」


「ごめんね。いきなり呼んだりして。まだ、挨拶とか早すぎるよね…」


付き合ったばかりでいきなりこんな気使わせて申し訳ない。



だけど


「俺は…むしろ、嬉しかったけど。」


「え?」


「ちゃんと認めて貰いたかったから。美鈴の大切な人達に。」


…っ…


「だから、今日はすっげー嬉しかった。」


「わ、私も嬉しいよ!お父さんも陸斗君を気に入ってくれて…」


「美鈴…」


「すっごくすっごく嬉しかった。」


陸斗君のお父さんに対する言葉も。



真剣さが伝わって。



すっごく嬉しかったんだ。



「そ、そっか。」


「来てくれて、ありがとう!陸斗君。」


私は笑って言う。



すると


――ギュッ。


「え?陸斗君?」


陸斗君はいきなり私を抱きしめる。


「何か、こうしたくなった。」


「えっ?」