私は勇気を出して、
更衣室を出る。
だけど
「お、美鈴。」
わっ…
陸斗君が気付くと、私は慌てて一応持って来たタオルを被る。
ど、どうしようーっ。
や、やっぱり
恥ずかしいよぉ…。
「どうした?」
うっ…
私にはやっぱり勇気が…
せっかく、海に来たのに…。
「どうした?何かあったのか?」
陸斗君は私の前にしゃがみ込み、優しい声で聞く。
陸斗君に心配かけてる!
「り、陸斗君…ごめんなさい…」
「何だ?ちゃんと言わないと分からないぞ?」
「わ、私…その…」
やっぱり、私はすぐウジウジしちゃう。
陸斗君、うんざりしちゃうかも…
だけど
陸斗君はいきなり私が被ってたタオルを剥がす。
「ふ、ふぇっ!?」
り、陸斗君!?